この記事では、Office File Creatorで3パターンの見積りを1ページごと単票で1つのPDFに出力する手順をご紹介いたします。
※本機能はOffice File Creator Proで使用可能です。
出力イメージ
例として、取引先に紐づく商談と商談商品を出力します。
1つのPDFファイルに3ページの見積りが出力されます。
設定の概要
- ページの先頭行から最終行に子レコードの差し込み項目を設定することにより、ページ全体を子レコードのブロック行にします。
- 商談商品(3階層)を商談(2階層)でグループ化します。
- グループ単位で改ページすることにより、1グループ/1ページで出力します。
差し込み項目の設定
商談商品(3階層)の差し込み項目を設定します。先頭行と最終行に商談商品の差し込み項目を設定することにより、ページ全体が子レコードのブロック行とみなされます。主オブジェクトの差し込み項目は、ブロック行に設定することができます。
ヘッダー行数とフッター行数をカウントします。これら行数は後でOFC_子オブジェクトオプションレコードに設定します。
ヘッダー行: ヘッダー行に商談情報、取引先情報を設定します。合計6行です。
レコード行: 商談商品レコードをリピートする行です。
フッター行: 商談商品の合計金額行です。合計1行です。
※ヘッダー行、フッター行のカウント時、空欄行はカウントしません。
ドキュメントのフッターには、ページ番号の差し込み項目を設定します。
{!pagenumber()} / {!pagecount()}
OFC_Templateレコードの作成
OFC_Tempalateのレコードを作成します。
名前: 取引先見積り
テンプレート名: AccountQuote
オブジェクト名: Account
出力ファイル種類: PDF(.pdf)
OFC_子オブジェクトオプションレコードの作成
OFC_子オブジェクトオプションのレコードを作成します。
情報
名前: 商談商品
子リレーション名: OpportunityLineItems
検索条件
取引先に紐づく見積りのみ出力するため、「商談のフェーズ=Quote」を検索条件に設定します。
検索項目API名: Opportunity.StageName
検索演算子: =
検索値: Quote
並び順
並び順に、商談の見積り番号、商談商品の商品コードを設定します。
並び替え項目1 API名: Opportunity.QuoteNumber__c
並び替え項目1 並び順: 昇順(NULLS FIRST)
並び替え項目2 API名: ProductCode
並び替え項目2 並び順: 昇順(NULLS FIRST)
(Pro) 高度なリレーション設定
主オブジェクトの取引先からみて商談商品は3階層の子レコードです。
オブジェクトAPI名: OpportunityLineItem
主オブジェクトId項目API名: Opportunity.AccountId
(Pro) グループ出力
商談商品(3階層)を商談(2階層)でグループ化します。
グループ項目API名: OpportuniyId
グループヘッダー行数: 6
グループフッター行数: 1
(Pro) 改ページ
グループ単位をチェックオンにすることにより、1行=1グループで改ページします。
(PDF)1ページ目の最大行数: 1
(PDF)グループ単位: チェックオン
ファイル出力
1つのPDFファイルに3ページの見積りが出力されます。
1ページ
2ページ
3ページ
参考